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髪の毛が薄くなり出すことはこの世で最も恐ろしいことの一つではないでしょうか。何をしていても髪の毛を気にし、抜け毛のチェックをし、気が休まる場所すらない。薄毛のショックで閉じこもってしまう人もいるくらい、男性にとっては人生を大きく左右するものであるといえます。なぜ人は薄毛を気にするのでしょうか。私の家系は先祖、親戚、家族、兄弟、全員薄毛です。そしてなぜか私だけが奇跡の踏ん張りを見せ、ギリギリのところでなんとか隠せるレベルにありました。

 

この奇跡には理由があります。中学の頃からケアをしてきたのです。親戚一同が集まる正月や結婚式の際、ほとんどの血縁者が薄毛だったのを見、多分自分も薄くなってしまうのだと危機感を覚えました。それから私は中学生ながら頭皮を大事にすることを人生の第一目標とし、シャンプーの仕方、マッサージ、栄養管理などを意識して生活しました。私が最も恐れていたことは、女性から哀れな視線を注がれるのではないかということです。その恐怖から逃れるために頭皮への情熱を燃やし続けました。家系の中でも進行の具合やタイプがあり、私の家の傾向はM字型に退行していく種類のものあり、私もこの遺伝を完璧に傍受していました。ドラゴンボールでいうベジータのような生え際を想像していただければと思います。27歳頃から少しずつM字になり、悩みもそれにつれて大きくなり、自信も失いかけていたのです。

 

そこで私は思い切って坊主にすることにしました。すると驚くことに、女性の方々からは潔くてそっちの方がいいよという評判を頂いたのです。私はなにか大きな荷物を肩から下ろしたような心持がしました。もう悩まなくていいんだ。抜け毛を気にすることも、シャンプーの度に排水溝を確認してしまう癖も、朝起きる度に枕を見てはため息をつく日々もなくなるんだ。それからは性格も明るくなったのか、女性に対する恐れも少しずつ薄れていきました。嬉しいことは続き、相乗効果として健康も手に入ることになります。なぜなら坊主になると不思議と体を鍛えたくなるのです。ジムに通い、ランニングをし、たばこもお酒もやめてしまいました。もともと好きではなかったこともありますが、ランニングをすると呼吸を優先したくなるのですぐにやめることことができたのです。

 

坊主の弱点は怖い人に思われることですね。坊主にしてみると自分の素の表情を知ることになります。私の場合以外と怖い顔つきをしていたようで、チンピラに見えるとの意見を頂いてしまい、伊達眼鏡をかけることにしました。丸い縁の眼鏡なら柔らかい印象を与えることができます。これで悩みはなくなりました。お釈迦様いわく、失うものがあるから恐れるものが生まれるそうです。中途半端に薄毛を気にし続ける人生ならば、いっそ無くしてしまったほうが豊かになるかもしれませんね。

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