ついこの間まで、薄い髪の父をからかっていました。加齢によって男性の髪の毛が薄くなるのな当然です。ところが薄い髪の毛の女性もいることが分かってきました。テレビのコマーシャルで女性用のウィグがさかんに宣伝されています。女性用の養毛製品も増えています。何気なく自分の頭に手をやると「もしかして・・」という不吉な予感がよぎります。古くから「髪は女性の命」と言われています。髪が薄くなったり、なくなったりしてしまう「恐ろしい日」が私にも訪れるのでしょうか。そんな事を考えると、長生きするのが怖くなります。
女性にとって、美容院は楽しみな場所。色々なヘア・スタイルを楽しんだり、服装にあわせた色に染めたり、遊び心満載です。そんな楽しみがなくなってしまう日は、恐怖としか言いようがありません。知り合いに「部分かつらを試してみた」という人がいました。年齢が近いので笑っている余裕はありません。頭髪の状態を科学的に調べ、今後の対策を相談してくれるような窓口があればいいのですが。肌を測定するマシンを目にすることはありますが、頭髪を測定するマシンにはお目にかかったことはありません。
デパートの化粧品コーナーには、肌年齢を調べたり、水分量などを分析する機器が用意されています。肌も大切ですが、美容にとって髪も同様に大切。あと数十年経ったら、女性がウィグをつけえるのが当たり前の世の中になるかもしれません。日本は長寿大国、特に女性の寿命は世界一。毛髪を温存する医学的方法が開発される可能性はあるのでしょうか。髪の毛がほとんどない状態で生活すること。それは女性にとって、シミやシワよりも怖い現実。その点、男の人は薄い髪でも平気で生きてゆくことが可能です。
そもそも薄毛は、男性の専売特許。男女同権と言っても、こればっかりは同権になりたくありません。医療現場で「薄毛に関する研究」がテーマとなることを望むばかりです。昔の女性も薄毛で悩んでいたのでしょうか。単に「加齢による現象」なのか、あるいは生理学的に「なるべくして起きる現象」なのか、そのへんの理由が分かりません。個人差があることは間違いないのですが、薄毛になってしまう前に何とか手をうちたいものです。
脚が太いことで悩んだり、顔が大きいことで悩んだりしてきました。女性にとって容姿の悩みは尽きることがありません。そして終に「究極の悩み」に遭遇しつつあります。頭から髪が消え去ることを思えば、太っているとかは何でもないことに思えてきます。私の髪が薄くならないうちに、効果のある解決策が見つかることを願っています。