自分が薄毛になって初めて、こんなにも沢山の薄毛の人がいるのかと言う事に気がつきました。通勤時に、いつも乗る車両の薄毛の方々を見ていると、どれだけ薄毛に対して、深刻なのだろうと思ってしまいます。私の仲間にも薄毛の人は沢山います。そしてその仲間の殆どは、気にしていません。むしろ、歳を重ねればしょうがないだろうと言った感じです。私は薄毛歴7年ですが、まだ割り切れない自分がいます。お金があれば、薄毛治療に行きたいとさえ思います。私の妻や娘は、全然、気にならないと言っているのですが、やはり割り切れない自分がいます。
それは結婚しても尚、モテたいと思っている自分がいるのだと思います。それは子供に対してもです。いつまでもかっこいいパパでいたいと言う思いが強かったりします。心がかっこよければ、容姿なんてと割り切れないのです。自分の小さな小さなプライドが邪魔をしています。そんな時に、会社の部署での飲み会があった時です。部下に女性がいるのですが、仕事中は薄毛に対して、どう思っているのかとは聞けないので、お酒の場で、酔っぱらった勢いで聞いてみました。すると、私の周りの男性は、父親も含めて、みんな薄毛なのでまったく気にならないと言う答えでした。偽りのない正直な答えと言うのは、目を見てわかりました。
そして、むしろ、そういう人は、髪型を短髪にして、帽子をおしゃれにかぶる人が多いですよねと言う事でした。私の薄毛の考え方は、間違いなのかもと思い始めたのも、この頃からでした。長い髪だと余計に薄毛が目立ってしまいます。ならば短髪の方が、頭に馴染んで良いのかと、そして、帽子と言うツールがある事を忘れてました。私は薄毛の上司とお酒を飲んだ時に言われたのは、容姿を気にするのは自分も他人も20代まで。それよりも歳を重ねていけば、その人の人間性が表に出てくるから、そこを磨いていけば、自分も他人も薄毛なんてどうでもよくなると言うアドバイスを頂き、もっと自信を持とうと思う様になりました。
勿論、薄毛治療が出来る事に越した事はありませんが、コンプレックスをこのまま、引きずって生きて行くほど、つまらない人生はないと思います。歳を重ねていけば、薄毛にもなりますし、シミも増えてきます。全ては、自分の個性の一部なんだと、共に一緒に付き合っていこうと思えば、むしろ、労る思いになります。おしゃれにしても、知恵はコンプレックスから生まれると思っているので、今は短髪と帽子の組み合わせを楽しめる自分になりました。楽しむと表情に出て来ます。そうすると人が寄ってきます。そういう生き方に方が得だなと今は思えます。