
薄毛の予兆
私は38歳の男性で介護施設でリハビリ業務をしています。今から12年ほど前、勤めていた会社を退職し、資格を得るため、リハビリ専門学校に入学しました。厳しいとは聞いていましたが、想像以上の過酷さで、クラスメイトは次々に脱落。
勉強やレポートの為、徹夜したり、不合格にならないかというプレッシャーなど肉体的、精神的にボロボロの状態でした。そんな毎日を過ごしていたある日。朝髪をセットしようと洗面所に行き、自分の姿を鏡で見てみると、何だかいつもと様子が違います。
前髪の両サイドに隙間があり、しばらく散髪屋さんに行っていないのにすきバサミでカットした後のような状態になっていました。「変な寝癖が付いたかな?」と思い、シャワーを浴びた後ドライヤーで乾かし、再びセットし直す事に。
ハゲ状態判明
しかし結果は同じ。まさかと思い恐る恐る髪をかき上げてみると、いわゆるM字のハゲ状態になっていました。当時の年齢は27歳。いくら何でも早すぎると思い大ショック。その後、学校に行っても髪の事で頭がいっぱいになり、勉強が全く手につきませんでした。授業の休み時間になるとトイレに行き、ハゲが目立っていないかチェック。
何度も触り続けて行くと、手の脂が髪に着き、ベタベタになって薄い部分が余計に目立つようになりました。それまでは見た目も若く、自分より年下のクラスメイトとも同等の立場で接していましたが、完全に自信喪失。
また「最近、おでこヤバくないですか?」や「だいぶキテますよね。」と言われるようになり、周りから見てもやっぱり薄毛なんだなと落ち込みました。それからは自分の殻に閉じこもってしまい、誰とも接しようとしなくなり、ほとんどうつ病状態でした。
薄毛を改善
厳しい学業に卒業する頃になり、卒業旅行や飲み会などが計画されましたが、薄毛の事を言われるのが嫌で全てキャンセル。その後就職は薄毛のイメージを付けない為、最初から短髪で臨みました。またそれと並行して、クリニックで薄毛治療に取り組む事に。内服薬と育毛剤を併用し、1年後には髪がフサフサになりました。
その後は自分に自信を持てるようになり、うつ病のような症状は一切なくなりました。髪があるおかげでイケメンだと言われるようになり、その後結婚する事も出来ました。
しかし一つ気がかりなのは学校時代のクラスメイト。薄毛のおかげでかけがえのない仲間と青春の時間を失ってしまい、もっと早く薄毛治療をしておけば良かったと今でも後悔しています。