喫煙が薄毛の原因になると言われます。
なぜ喫煙が薄毛の原因になるのかという理由を5つご紹介します。
1.頭皮の血行不良
タバコのニコチンは体内に入ると自律神経を刺激して血管を収縮させます。
そのために頭皮の血管も収縮して血行が悪くなります。
毛根は血管につながっていて栄養分を取り入れて毛母細胞に送っているのですが、喫煙によって毛母細胞に十分な栄養が届かなくなると、細胞分裂が妨げられて髪が成長できなくなります。
成長を阻害された髪は細くなって、やがて成長しきらないうちに抜け落ちてしまいます。
2.皮脂の分泌が増える
タバコを吸うと顔や頭皮が脂っぽくなりますね。
これはタバコによって交感神経が刺激されて、抗ストレスホルモンのコルチゾールの分泌が促されることから、皮脂の分泌量が多くなるためです。
頭皮の皮脂が過剰に分泌されると毛穴に余分な皮脂が詰まって、汚れと結びついて酸化しやすくなります。
このような頭皮環境では毛根に十分な栄養が届かず、過剰な皮脂が育毛の妨げになります。
3.ビタミン不足
タバコに含まれるニコチンは、体内のビタミンCを破壊します。
ビタミンCは皮膚の細胞を作るために大切な働きをするビタミンです。
またビタミンCはビタミンB群やビタミンEの吸収を助ける働きをするので、これらのビタミンも不足するようになります。
ビタミンB群はアミノ酸の生成を助け、ビタミンEは抗酸化作用で細胞分裂を促すなどの働きをします。
こうしたビタミンが喫煙によって不足するので、育毛に大きなダメージとなります。
4.肝臓に影響
タバコを吸うと、ニコチンやタールなどの有害物質は肝臓で解毒されます。
タバコを吸うたびに肝臓に負担がかかり、肝機能が低下します。
髪を作るのに大切な栄養素の数々は肝臓から送られているので、肝臓が弱ると髪を作る働きも弱ります。
5.悪玉男性ホルモンを増加させる
AGAで脱毛を起こす物質は、体内で作られる悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」(GHT)です。
男性ホルモンのテストステロンが体内の5a-リダクターゼという物質と結びつくとジヒドロテストステロンを作り出し、これが毛根に作用すると栄養が送られなくなって脱毛が起きるのです。
アメリカの研究によると、喫煙することによってジヒドロテストステロンの量が増えることがわかりました。
喫煙はAGAの大敵です。
このように喫煙は薄毛を進行させる元凶なので、やめるに越したことはありません。
薄毛に悩む方で喫煙している方は、まず禁煙から始めてみてはいかがでしょうか?
禁煙でタバコ代が浮けば、育毛対策にまわせて一石二鳥ですよ!