美女と野獣の実写でベル役は大丈夫なの?

美女と野獣は原作アニメからのファンということもあり、実写化にはかなりハードルの高さを感じるというのが最初の感想です。

まずヒロインのベルは野暮ったいながらも美しくないといけませんし、ガストンはアニメのたくましい雰囲気が欠かせません。

野獣は横暴で嫌なところもあるけれど、実は心の中はとてもセンシティブで知的です。そういうキャラクターの設定を損なうことなく実写化できるのか気になりました。

美女と野獣の実写でベル役は大丈夫なのでしょうか?結論から言うと大丈夫でした。その内容をご紹介します。

ベル役はエマ

実写の美女と野獣の、ベル役を演じているエマはハリーポッターのハーマイオニーでもおなじみのキレイな女優さんです。勝気で利発なベルはハーマイオニーともちょっと似ているかなと感じます。

映画の中ではベルが歌うシーンもたくさんありますが、歌声も素敵だなと思いました。エマは演技も歌もどちらも素晴らしい女優さんなんですね。

冒頭からベルは歌いながら登場しますが、このシーンに美女と野獣の全てが集約されていると思いました。

コミカルに歌うシーンが多いのですが、実は社会背景はそんなにコミカルでもないというのが感想です。女性が勉強するなんて、利口すぎる女は嫌われる、とベルのような自立した女性はとても行きづらい世界です。

ガストンははまり役

そんなベルを狙うガストンは、まるでアニメから飛び出してきたの?と思ってしまうほどハマリ役でした。出てきた時にこれは実写なの?と疑いたくなるほどだったのがまずガストンの感想です。

声量もあって、舞台を見ているような感じです。この日本語吹き替えのガストンの声も、アニメそのもので迫力あってとても印象的なのですが、声優さんは舞台でガストン役も演じているということなので納得です。

ベルを手に入れるために手段を選ばない卑怯なところもありながら、なんだかやっぱり憎むことが出来ない一面もあります。ベルを助けようとするのは、ベルを手に入れたいという気持ちだけではなく、野獣を単なる悪者と見ているからです。

人間としては当然の感情です。このストーリーの中では一番人間味があるのがガストンという役どころですね。ラストのシーンでははっきり描かれてはいませんがガストンは死んでしまいます。

自業自得というのが感想ですが、もう少し上手に生きることが出来たら良かったのになと思いました。命賭けてもいいほどベルのことが好きだったなら、もっとうまくアプローチできたはずなのになとか感じてしまいます。

美女と野獣の時代設定からすると、女性が自由に生きるのは難しいはずです。いくら美しく利発だとしてもベルは誰かと結婚しなくては生活すらできません。

そういう中でもベルは自由を求めて、女性として自立したところがあります。野獣はただ「自分を助けてくれるかも知れない女性」としてだけではなく、人として魅力のあるベルに惹かれたんだなと思います。

人間になるために愛して欲しい、と言えばベルは真摯に受け止めてくれるはずです。でもそういう駆け引きのようなことは野獣はしたくなかったわけです。

二人の出会い

実写の美女と野獣では、二人が出会ってお互いを意識するまでの時間をかなり長く描いています。価値観の違う相手を受け入れ始めて、親友くらいまではレベルアップしています。

二人に共通の趣味があるというのもポイントですね。二人が雪で一面真っ白になった城のポーチで、雪合戦してはしゃぐシーンも、二人が恋人のようにしか見えなくなるのが不思議です。

相手が野獣ですから普通に考えたら恋愛対象ではありません。野獣も最初は勝気で言うことを聞かないベルが苦手だったはずです。でも時間をかけてお互いが相手の内面を見つめて好きになっていくプロセスがこの映画では丁寧に描かれているなというのが感想でした。

少しずつ野獣がただの乱暴ものではなく、本当は心優しい男性だということにベルは気付いていきます。でもそれが恋愛感情だということは最後まではベルは気付かないんですよね。

実写の美女と野獣の、最初のおもてなしのシーンでは城の置物に変えられてしまった召使たちが歌って踊ってベルを歓迎します。

そのシーンはまるでディズニーアトラクションに乗ったような華やかさです。もう観ているだけでワクワクしてしまいます。こういう演出はディズニーアニメが原作だからこそかも知れません。何となくエレクトリカルパレードを思い出しました。

そしてベルが黄色いドレスにチェンジして、たった二人のダンスパーティをするシーンも、鳥肌が立ちそうなほど曲が合っています。私は字幕と吹き替えの両方で観ましたが、吹き替えもやはり素敵でした。

エンディング

エンディングで野獣が死ぬシーンは、アニメの時にもですが何度観ても泣いてしまいます。アニメのシーンを忠実に再現すると陳腐になってしまうのでは?と不安でしたが、そうでもありませんでした。

ベルのキスで人間に戻ることが出来た後、ベルは全く違う姿になった野獣のことをすぐに理解します。人はどこで人を見ているのか?その人のどこを見て判断しているかというと「目」なんですね。はっと目の前の男性の、優しい瞳を見て「自分の愛した人だ」と気付いたあたり、もう涙が止まらなくなってしまいました。

全ての魔法が解けて、ベルと野獣が幸せに暮らしたというエンディングまで描かれているのがとても素敵でした。人間に戻った召使たちが、あまり変わってなさすぎるあたりも面白いです。二人のその後をつい覗きたくなるようなラストです。

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