那智の大滝の観光の体験談!絵葉書そのもののような美しい滝

先日、長年の夢だった「那智の大滝」に行ってきました。那智の大滝と言えば、冬恒例のニュース番組で放映される凍った滝ですが、私が行ったのは凍っているはずもない春の穏やかな日曜日でした。

那智の大滝へ向かう

自家用車で行ければよかったのでしょうが、己の運転技術には不安しかないメンバーで行ったのでバスで向かいました。紀伊勝浦駅からいくつかの観光地を回ってくれる観光バスに乗り、山の中をぐるぐると揺られること約30分。運転手さんからバスの発車時間を伝えられ、降りたところはまさに山の中でした。

この先、どれだけトイレに行くタイミングがあるかどうかも分からなかったので、とりあえずは駐車場近くにあるお土産屋さんらしき建物に併設するトイレへ。するとなんと、そのトイレの小窓から那智の大滝が小さく見え、私たちの期待が大きく膨らんだのは言うまでもありません。

いかにも神社らしい鳥居のある入口をくぐり、那智の大滝へと向かいました。もちろん、那智の大滝と掘られた石を前に記念撮影も忘れずに。鳥居からほんのわずかな距離は心もち上り坂だったのですが、途中から石の階段が続きますが、その階段が実はとても怖かったです。

長年大勢の人々が参拝に行き来したおかげで石の階段はすり減ってつるつるですし、真ん中に手すりはあるのですが階段幅が広く、他の人がいれば自分がずっとしっかりと手すりを握りしめて階段を下りる、というわけにもいきません。

ただ、ずいぶん後で同行者とも話したのですが、私たちが那智の大滝を訪れたときは雨が降った跡もなく階段は乾いていましたが、あれがもし雨が降っていたり、振っていなくとも階段が濡れ更に気温が低い日であれば、怖いなどと笑っていられるほど呑気なものではなかったかと思います。

なぜならば、雨によりただでさえツルツルの階段はさらに滑りやすさを増すでしょうし、手すりは金属製だったので冷たすぎ、あまりにも寒ければ手袋をしていたとしても、いざというときに自分の体を支えられる自信はなかったからです。私のこの感想は少々大袈裟なのかもしれませんが、同行者がそこそこ良いお年だったことと、私自身が下り階段が苦手だということで、こんな感想となってしまいました。

白い飛沫をあげる那智の大滝

さて、無事階段を降り切ったときに、真っ先に目に入ってきたのは真っ青な青空をバックに白い飛沫をあげる那智の大滝でした。私が行った日は本当に良いお天気で、雲一つない真っ青な空に濃い山の緑、そこに〆縄を渡された滝、とまるで絵葉書そのもののような美しい滝がそこにはありました。

先ほどの階段を下りていた参拝者の人数もさほど多くはなかったのですが、滝の前も人はそんなに多くはなく、有名な観光地であるということを前提に考えれば少ないといってもいいような参拝客の人数でした。滝の前で写真を撮りますよ、という写真屋さんを笑顔で断り、いそいそと滝の前へ。お賽銭を入れて拝んだ後で、思う存分滝の写真を撮りました。

人が多ければこんなことはまず無理なのでしょうが、先ほども言ったように人はそれほど多くはなく、滝だけを撮るのであれば何も困ることはなく、自分たちの姿を撮りたい時も見知らぬ人同士でなんとなくお互い撮ってあげる、という実に和やかな雰囲気でした。

八咫烏

そのあとは、さらに滝の近くへ行けるという場所がすぐ横にあるので行ったあと、お守りなどを打っているところをのぞきました。色々あったのですが、その中で特に私の目を引いたのは、三本足のカラスのおみくじでした。熊野の神々の使いと言われる「八咫烏(ヤタカラス)」です。

サッカー日本代表のエンブレムとしてご存知の方も多いかと思います。陶器の八咫烏に入ったおみくじを買おうかどうか散々迷ったのですが、その八咫烏をどこに飾ればいいのか、そして不要になったときに家の近所ならどこにお返しすればいいのかわからなかったので、結局おみくじは泣く泣くあきらめました。普通のお守りもたくさんありましたし、八咫烏の模様などが書かれたストラップなども売っていたので、今思えばひとつくらいは記念に勝って帰ってもよかったかなと思います。

とにかく、そんな風にして私は最後にもう一度那智の大滝に礼をしてその場を後にしました。のぼりの階段はもちろんそれなりに怖かったのですが、少しは慣れたことも加わり来た時ほど恐怖心はなく、時々後ろを振り向いて様々な位置からの那智の大滝の美しい姿を楽しむこともできました。

先ほどは階段を下りることに必死で気付かなかったのですが、深い森の向こうにぽつんと見える那智の大滝は、近くで見上げた時とはまた違う荘厳さがあり、本当に素晴らしいものでした。今思えば、人も少なかったのだし、あんなに必死になって階段を下りずとも、所々で立ち止まって徐々に森林の向こうに見えてくるであろう滝を楽しめばよかったのかなと思います。

とにかく、そんな風にして私のはじめての那智の大滝の観光は終わりました。今度は可能であれば、秋の紅葉の季節にも観光してみたいなと思います。

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