薄毛に恐怖した思い出

中学校時代、自分自身が薄毛になることに恐怖を覚えていたました。TVでは薄毛を笑いにしており、そんな影響もあってか友人たちと一緒に町ゆく人を笑いものにしていました。

相手の気持ちなど考えもせず、笑いものにしていました。そんな日々が続いていたある日、鏡に映る自分自身のおでこが広がってきている事実に気が付きました。額に掌をあて、おでこの広さの現状を確認します。まだ指四本の広さだと自分に言い聞かせたりして、心を落ち着かせていました。そんな不安な日々が続いている中で、髪の頭頂部がどうなっているのかという不安が込み上げてきました。

居ても立っても居られなくなり、手鏡と洗面所の鏡を使って頭頂部の確認をしました。なかなかうまい具合に確認することができず、首が痛くなる始末で、気分も悪くなってきます。確認すると、薄毛になっていると焦りも感じるものの、まだ大丈夫と自分に言い聞かせて安心させます。自分の中で幾度となくこの確認を行います。それでも、本当に何か手を打たなければ薄毛になってしまうのではないかという不安な気持ちが膨らんできます。

そして、気持ちを決め、ドラックストアに育毛効果を謳う育毛剤を買いに出向きました。

育毛剤のコーナーに立つことにさえ人目を気にせずにはいられませんでした。購入する気持ちを決めたはずですが、なかなか買うことができませんでした。自分の中で父に頼まれたんだ等と都合の良い理由を考え意を決します。店員さんに言う訳でもないので、自分自身の中で呪文のように唱えるだけです。店員さんに何と思われたかを知る由もなく、購入できたことに安堵しました。帰宅後、育毛剤を付けるとスースーしました。これは生えてきそうだと当時の私に思わせるものでありました。

しかし、育毛剤特有のにおいがあります。当時の私は、育毛剤を使っていることが友人にばれたらと思うと耐えられない気持ちになっていました。そのため、このにおいが周囲にばれていないかとドキドキしていたことを思い出します。時は流れ、現在も育毛シャンプー等を使っていますが、今となっては周囲の人たちに現状を面白可笑しく話しができ、以前の私より薄毛と向き合うことができるようになっていると思います。当時の私は、生活習慣が乱れに乱れていました。現在は、規則正しい生活ができているとは言い難いですが、当時の私に比べると髪に良い生活ができていると感じます。馬鹿にした笑いではなく、心から温かい気持ちで笑える生活が何より髪に良いのでないかと感じる今日であります。